どんな内容?:東京にあるイスラエル旅行専門ツアー会社に旅行を計画する際のポイントを教えて頂きました。
誰向け?:イスラエルにいつかは行ってみたい!方、興味あるけど中東の国ということで不安を感じる方向け
※この記事は「テマサトラベル」様ご協力の下、掲載しております。
すてきな「旅」してますか?
世界51か国を巡ってきた私ROCKが、世界の魅力をあなたにお届けするブログ「ログROCK」
イスラエルといえば、なんといっても世界3大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の聖地で有名な国。
ヘロデ大王が建造したエルサレム神殿の壁面(通称嘆きの壁)や
キリストが磔にされた木製の十字架を今に残す聖墳墓教会。
ムハンマドが天に召される時に踏みしめた足跡が残る岩のドーム。
これだけでも特濃な史跡なのに、イスラエルには数えきれないほどの絶景や由緒ある史跡が盛り沢山。
ですが、残念ながらイスラエルと聞けば「危険な」イメージが強いのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にイスラエルに精通するツアー会社にたくさん質問してみました。
イスラエルの治安から、個人かツアーのどちらで巡るのがおススメなのか・・・etc
イスラエルに興味があるけど、なんだか不安をお持ちのあなたにぜひ!
①基本的に旅人がよく訪れるエリアは安心して巡ることが出来る
②写真撮影・飲食など注意しなければならないことがある
③旅に行くなら最低でも1週間・20万円ほどをみておこう
もくじ
謎の多いイスラエルへの不安と疑問をイスラエル政府公認ツアー会社にぶつけてみた!
旅行先としてメジャーな国では無いイスラエル。
書店に行っても、地球の歩き方ぐらいしか情報先がなく、計画を立てるのが大変な国です。
そこで、ログROCKではイスラエル政府のお墨付きを頂いているたツアー会社に直接訪問!
ツアー会社「テマサトラベル」様ご了承の下、インターネット上で見受けられた数々の質問・疑問についてお答えいただきました。
※テマサトラベルについて
株式会社テマサトラベル
東京・田園調布にオフィスを構えるツアー会社「テマサトラベル」
特徴は日本でも珍しいイスラエルの旅行にめっぽう強いこと!(および中東諸国
社長含めスタッフの皆様は、イスラエルに留学したり、ヘブライ語を話せたりとイスラエルに深い敬意と愛情を持ってお仕事をされています。
『イスラエルのことなら、ぜひ私たちに』
謎の多いイスラエル旅において、頼もしいツアー会社です。
今回お話をお伺い出来たのは、加藤さん。
これまでイスラエルに訪問したのは、なんと100回以上!
ご自身もイスラエルに留学してヘブライ語を話すことが出来るというエキスパート。
それでは、さっそく質問です!
Q1:イスラエルってどんな国?
”一言でいえば『古くて新しい国』でしょうか”
イスラエルは、紀元前から今日に至るまで、深い深い歴史の積み重ねで成り立っている国です。
聖地エルサレムを筆頭に、キリスト生誕の地ベツレヘム、ヘロデ大王が建立した要塞跡「マサダ」etc・・・。
イスラエルはどこの街でも聖書に関係する史跡が山のようにあります。
一方で、ITなどハイテク分野における成長や活躍がめざましく、特に「人的資源」と表現できるような多くの自国民が
世界規模のビジネスで活躍されています(Google創業者のラリー・ペイジ氏や、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏はユダヤ系)
それと、イスラエルという国自体が建国されて70年ちょっとしか経っていません(1948年5月建国)
深い歴史の土壌と国としての若さが同居しているので『古くて新しい国』と表現させて頂きました。
Q2:イスラエルって聞くと、正直不安を感じずにいられない・・・。実際の治安はどうなのか?
簡単に表現するのが難しいですが、エルサレムやベツレヘムなど一般的に旅人が行ける範囲のエリアは安全に旅することが出来ます。
確かに、近隣諸国や民族間の火種により、渡航自体が延期を余儀なくされるケースは過去にもありました。
刻々と情勢が変化している国ではありますので、渡航の際は常に大使館HP上で掲載されているエリアマップを参照してください。
Q3:女性1人での個人旅行ができるような国ですか?
旅人が多く訪れるエリアに関していえば、女性でも旅することが出来ます。
ただ、人通りの少ないところは極力避けて行動してください。
例えば、エルサレムだと旧市街・新市街の大通りから1歩外れた路地は注意が必要です。
宿泊に関しても、出来れば旧市街よりも新市街に泊まった方が安全といえます。
あとは、一般的に言われている服装とかに気を付けて頂ければと思います。
Q4:個人VSツアー:メリット・デメリットをそれぞれ教えて!
個人旅行 | ツアー | |
---|---|---|
特長 | 他人に遠慮することなく、自分の希望を詰め込んだ旅程が出来る | 煩わしい手配や道中のトラブルをスタッフが対応し、効率良く観光を楽しめる。 |
費用 | 工夫次第 | 高め |
手間 | 面倒 | 手軽 |
自由度 | 自分の思い通り | 低い |
安全・安心 | 自分次第 | 高い |
向いてる人 | 外国語出来る人 自発的に行動できる人 | 外国語が苦手 準備の時間が無い 安全・快適にめぐりたい |
向いていない人 | 一から自分でやることが嫌な人 外国語がまったくできない人 | なるべく費用を安く抑えたい人 団体行動がダメ |
それぞれメリット・デメリットがあります。
その中で、考えるべきは『あなたにとって、何が一番譲れないポイントか』
お金を抑えることを1番大事にしているなら、当日までの準備をなんとかする。
お金は気にしないけど、限られた日数で効率的に見て回りたいからツアーにする。
といった考え方になりますね。
Q5:初めてイスラエルに行く場合は個人?ツアー?
可能であれば、ぜひツアーでの訪問をおススメしています。
イスラエルは宗教史跡があちこちにあります。
その一つ一つに深いドラマがあり今に至るのですが、個人で廻っていても、そうした歴史背景をしっかり汲み取るのは難しいでしょう。
よほど、イスラエルが大好きで日々歴史の勉強をなさっている方でしたら別かもしれませんが
もし日本語でそうした歴史背景を聴きながら廻ってみたいのであれば、初めての訪問はツアーを強くおすすめします。
もし個人かツアーかで迷われている方は、見聞を広める目的であれば個人。
イスラエルという歴史をしっかり学ぶ旅をしたいのであれば、ツアーを利用すると良いと思います。
※私ROCKは個人でイスラエルを巡りましたが、取りこぼしが多かったので、次はツアーで行きたいと思いました。
Q6:英語に自信が無い。けれど行きたい場合はやっぱりツアーが良いですか?
よくお話を聞く機会があります。
英語に不安があるのでしたら、ぜひツアーで行かれることをオススメします。
日本人に人気の韓国や台湾といった国々の場合、日本語でのサービスが発達しているので
英語ができなくても、なんとかなるケースがあります。
しかしながら、イスラエルはそういった地盤がありません。
そのため、自分の意思をしっかり伝えられるレベルの英語力が無ければ、快適に旅をするには厳しいでしょう。
それと、前述したように、観光の目玉である宗教史跡は英語が分からなければ
せっかく訪れたのにどんな歴史的背景があって、今に至るのか理解することが難しいと思います。
ツアーに参加することで、日本語でしっかり解説してくれるので、より史跡を楽しむことができますよ。
※余談ですが、イスラエルは他のイスラム国家へ訪問した記録があると、出入国がグィンッと厳しくなります。
(イスラム国家には、マレーシア・インドネシアなども含む)
そのため、英語に不安がある方で今のパスポートに渡航歴があるようでしたら、ちゃんと英語で入国官に説明できるように準備しておくと〇
Q7:イスラエルでやってはいけないことがあれば教えて!
海外旅行でどこでも言われているような注意事項は守っていただくとして
イスラエルで特に注意して欲しいことは3つあります。
写真・動画撮影には注意!
イスラエルは軍事施設や軍人が至る所にあります。
そのため、物珍しいからとカメラを向けたり、内緒で撮ったりしようものなら、大きなトラブルになります。
街中でも、たとえばユダヤ教徒の方々など宗教家もご注意ください。
史跡にも注意が必要です。
嘆きの壁(ユダヤ教の神聖な場所)や岩のドーム(イスラム教の神聖な場所)についても
祈りの場であって決して観光名所ではありません。
撮影の際は、熱心にお祈りをささげている方々のご迷惑にならないよう十分気を付けてください。
食事のルールに注意!
イスラエルはユダヤ教におけるコーシャ(イスラム教のハラル版)により衣食住にさまざまな制限が敷かれています。
※コーシャやハラルについてざっくり解説
信者が食べても良いとされる食べ物の規定のこと。
コーシャ=ユダヤ教徒Ver
ハラル=イスラム教徒Ver
これを食べても良い・悪いは聖典に記載されており、その規則に則って生活をされています。
一例を申しますと、レストランで旅行者の方が持ち込んできた調味料を使い、問題になるケースがあります。
日本人旅行者の方は醤油、韓国人の方はコチュジャンを自前で持ってくる方が見受けられます。
お気持ちは充分わかるのですが、外食の場ではその国のしきたりに沿って、楽しんで頂けたら幸いです。
危険と言われているところは絶対行かない!
ここについては、外務省のHPで配信されている情報をもとに計画しましょう。
ですが、この辺りの情報についてはなかなか精通していなければ難しいところです。
たとえば、パレスチナ自治区と聞けば、完全に危険地帯のようにしか思えませんが
ベツレヘムのように観光でまわることができるエリアもあれば
ガザ地区のように、興味本位で行こうとするだけで苛烈な尋問を受けて無事に帰ることもできないエリアもあります。
(真面目な話、冗談抜きで行くのは辞めましょう)
この辺りの判断含めて難しいので、不安であれば遠慮なくご相談ください。
Q8:会社員でイスラエルの旅を組む場合、最低何日で費用はどのぐらいを見ておいた方が良い?
訪れるエリアにも寄りますが、おおよそ7日~10日はあるとしっかり観光することが可能です。
働いている方ですと、GWや年末年始に計画されることかと思います。
その場合は、ハイシーズンなので航空券+滞在で安くても20万円ほどはかかると見た方が良いでしょう。
イスラエルは、2021年に日本・成田↔イスラエル・テルアビブの直行便が就航予定です(エルアル航空)
週3便ではありますが、旅程にあえば使ってみるのがおススメです。
※現行、第3国を経由してテルアビブに到着するコースになります(所要17時間程度)
Q9:イスラエルともう1つ国を巡る場合、どの国との組み合わせが人気ですか?
もう1国巡る予定でしたら、トルコはいかがでしょうか。
日本↔トルコ間では直行便が運航しておりますし、イスラエルを楽しんだ後にイスタンブールへ立ち寄ってみるのもおススメです。
もしくは、ヨルダンを見て回るのが人気のコースです。
ヨルダンはペトラ遺跡やワディラム砂漠など、魅力的な世界遺産がありますし、ステキな思い出になることでしょう。
▽私ROCKがヨルダンについてまとめた記事もよければ^^▽
Q10:イスラエル観光で参考になる情報誌はありますか?
地球の歩き方がイスラエルを旅するのに良いガイドブックだと思います。
ですが、もし聖書にご興味があれば、縁のある地域を細かく解説したミルトスの「イスラエル 聖書と歴史ガイド」をオススメしています。
やはりイスラエルは歴史の国ですから、訪れるのでしたら、ぜひ聖書の旅をしてはいかがでしょうか。
ROCK的まとめ
①基本的に旅人がよく訪れるエリアは安心して巡ることが出来る
②写真撮影・飲食など注意しなければならないことがある
③旅に行くなら1週間・20万円ほどをみておこう
いかがでしたでしょうか。
イスラエルはあまり情報が出回っておらず
どちらかというとネガティブなニュースがで知られています。
いろいろと注意しないといけない事柄はありますが
ここでしか味わえない文化は他の国よりも盛りだくさん!
ぜひ、しっかりと準備を整えてから訪れてみましょう。
ROCKでした