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誰向け?:モンサンミッシェル修道院への観光を検討している方
すてきな「旅」してますか?
世界51か国を巡ってきた私ROCKが、世界の魅力をあなたにお届けするブログ「ログROCK」
この記事では、あの超有名で死ぬまでに1度は行きたい世界遺産として名高い「モンサンミッシェル修道院」にスポットを当てています。
ですが今回ご紹介する内容は、モンサンミッシェル周辺で食べることの出来る「グルメ」について。
世界で最も有名なオムレツとして紹介されている名店「ラメールプラール」のオムレツと
ノルマンディ地方特有の牧草で育てられたラム肉「プレサレ」を提供するレストランを紹介します。
①ラメールプラールのスフレオムレツで土地の歴史が育んだ伝統食を体験する
②海水の混じる土地特有の地形が生み出したブランド肉を味わう
③なぜ名物と呼ばれるのか。その背景を学ぶからこそ面白い!
もくじ
世界遺産がある「ノルマンディ地方」は国有数の酪農エリア
モンサンミッシェル修道院があるノルマンディは、フランス北西部にしてイギリス海峡に面したエリア。
新鮮な海の幸が取れるのはもちろん、ムール貝・ホタテ貝の養殖がおこなわれていることで知られています。
それだけではなく、なだらかな平地は畜産(牛)の育成に適した環境ということで、ミルクに関連した製品の宝庫。
フランス通の方に大人気なカマンベールチーズ(この地方が発祥とも)やバター
農作物だと、リンゴから作られるお酒「シードル」「カルヴァドス」もその味わいが高く評価されています。
そんな農産・畜産・海産に富んだノルマンディエリアにある世界遺産「モンサンミッシェル修道院」
そこで日本人の方によく知られているグルメといえば「オムレツ」と「プレサレ」と言われています。
スフレなオムレツを売りにするラメールプラール
世界遺産のモンサンミッシェル修道院で1888年に創業した「ラメールプラール」は元々宿泊施設。
(とっても素敵なデザインの高級宿)
★★★ ラ メール プーラール, モンサンミッシェル, フランス
La Mère Poulardは歴史ある建物を利用したホテルで、モン・サン・ミシェル中心部の便利な場所に位置します。クラシックな客室からは湾、修道院、または中世の街並みの景色が見えます。 客室には薄型テレビ、無料Wi-Fi回線、専用バスルーム(バスタブ付)が備わります。…
そこの女主人プラールさんがモンサンミッシェルを訪れる旅人向けに提供した料理の1つがオムレツということで今日「名物」として語り継がれています。
オムレツといっても、私たちが想像するオムレツ↓のイメージとは違います^^;
ラメールプラールのオムレツはどちらかといえば、スフレ状のオムレツ↓
大きな大きな半円状のオムレツはバターの良い香りが漂って食欲を刺激します。
中はムースのような口当たりでとても軽いので、個人的にスプーンで食べるのがベター。
おススメの食べ方はサイドディッシュの肉や野菜・魚介類と絡めてお召し上がりください(^^)
しかし、何故こんな独特の料理になっているのか。
調べていると色々な説があるみたいですが、なかでも興味深い一説がありました。
それは「見た目が大きくて見るだけでおなかを満たしてくれそう」という説。
なぜオムレツなのかというのは、ノルマンディ地方の畜産物(ミルク・バター・卵)と
モンサンミッシェルの周辺では食の流通経路が乏しいこと
先ほどの大きな見た目で多くのお客様に楽しんでもらうための工夫などなど・・・。
そうした条件が重なって出来上がった料理ではないかという説はなるほどと思いました。
ラメールプラールの東京・有楽町店で伝統の味を
実はこのラメールプラール、東京にもお店を出していたことをご存知でしょうか?
場所は東京駅と有楽町駅のあいだにある「東京国際フォーラム」そば。
近くにはビックカメラ有楽町店とあのNYで大人気ハンバーガー店「シェイクシャック」があるエリアです。
日本のラメールプラールは本店と異なり、かなりリーズナブルな価格で名物のスフレオムレツを頂くことができます。
エントランスには著名人が来店してきたときの記事が載っているので、楽しく読むことが出来ます。
※お店おススメの付け合わせ【ベーコン・ポテト・チーズ】
「モンサンミッシェルの本店で食べたことはあるけど、また食べてみたい・・・。」
そんな思い出の味をぜひ東京で。
◆もしもご興味があれば、東京のラメールプラールについてご紹介していますのでぜひ(^^)
[nlink url=”https://rock1105.com/la-mere-poulard-tokyo-4620″]ラ・メール・プラール
ラ・メール・プラール 東京 歴史と伝統を受け継ぐモン・サン=ミッシェルの有名レストラン 海外初出店
塩気の多い牧草で育った羊肉 プレサレはぜひ食べて欲しい
モンサンミッシェルに来たらもう一つ食べて欲しい料理があります。
それが「プレサレ」と呼ばれているラム肉。
海水の流れてくるモンサンミッシェル周辺の地形で育つ草には塩分が多いと言われ
その草を食べて育つ羊の肉は調理せずとも塩分が効いています。
もともと臭みの無いラム肉(生後1年未満の子羊)はフランスでは高級食材として使われています。
このプレサレは更に付加価値が高くついたブランド肉。
「この特徴的なプレサレをせっかくなので、モンサンミッシェル周辺で頂きたいっ!」
ということでこれから紹介するのは、プレサレ料理を提供している「ル・プレサレ」というレストランです。
モンサンミッシェル発着のバス停そば ル・プレサレ
私たち旅人にとって、最高の立地にあるレストラン「ル・プレサレ」は
後述するパリからモンサンミッシェルを目指す時に途中下車するレンヌ駅からのバス発着場に近いです。
Le Pré Salé, restaurant Mont Saint-Michel : cuisine française
Soumis à l’influence des marées, l’agneau de Pré-Salé est une viande de grande qualité à la saveur particulière très prisée des gastronomes. Agneau d’herbage, il se nourrit de la flore saline et iodée des pâturages côtiers de la Baie du Mont Saint-Michel.
このレストランは多くの団体客を収容するいわば「観光用レストラン」の位置づけ。
ですが目的である「プレサレというブランド肉を体験する」には、適したレストランだと考えています。
私がそう思う理由としては、日本人観光客に対応している点と料理のクオリティとしてもなかなかだという点。
日本語メニューがあるので、気軽に楽しむことが出来ると思います(^^)
私はここで子羊のタイム風ローストを注文。
やわらかさとジューシーな肉汁が口いっぱいに広がってにやけてしまいます(^^)
ラム肉は臭みが無いので、羊肉の独特なにおいが苦手な方もぜひ食べて欲しい!
◆Information
営業時間:毎日12:00~14:30 19:00~21:30
電話: +33 2 33 60 24 17
おまけ:パリからのアクセス
世界的に大人気のモンサンミッシェル。
問題になるのが、そこまでどのように行くのか?ということ。
一番ラクなのは、あらかじめ現地ツアーを組むという方法。
ですが、この方法だと自分のペースで自由に見て回ることが出来なければ
ちょっとした寄り道による新しい発見が出来ないので、私個人としてはあまりおススメしません(^^;
もしも可能であれば、個人で交通機関を使ってモンサンミッシェルまで行ってみてはどうでしょうか。
パリからモンサンミッシェルまでは電車+バスの乗継でおおよそ3時間程度で到着します。
もしもご興味があれば、パリからのアクセスをざっと紹介してみようと思います。
①パリのモンパルナス駅➡TGV(新幹線的な列車)レンヌ駅を目指す(1時間30分程)
②レンヌ駅➡バスでモンサンミッシェルまで(1時間30分程)
パリのモンパルナス駅は遠方への足として使われているTGVが集まるいわば東京駅的ポジション。
メトロから向かう場合line 4・6・12・13で停まる駅「モンパルナス・ビヤンヴニュ駅(station Montparnasse – Bienvenüe)」を目指しましょう。
チケットは駅で買うのも良いですが、あらかじめ日程が決まっているのなら
ネットで先に買っておくのがベストです👇(先に買うことでチケットが安くなることも)
パリ・モンパルナス駅は、パリにある鉄道駅です。主要都市には鉄道駅が2カ所以上ある場合がありますので、ご注意ください。 パリ・モンパルナス駅 へは、レンヌやラ・ロシェル、ル・プリギュンからアクセスできます。お得な料金、および所要時間は以下の通りです。 …
もしもモンサンミッシェルへ日帰り観光をするのなら、7時台に乗ることで現地には11頃着くのでおススメ。
快適なTGVに乗ってモンサンミッシェル修道院行きのバスが発着しているレンヌ駅を目指します。
レンヌ駅に着いたら、目指すはモンサンミッシェル修道院行きの長距離バス乗り場。
レンヌ駅北口を出て右側を進むとバス停があります。
多くの観光客はこのバス停を目指しているので、後をついていけば問題ありません。
長距離バスに乗れば、あとは待ちに待ったモンサンミッシェル修道院へ到着です。
バスの発着時刻は、こちらのHP上で更新されております(フランス語なので、要翻訳)
Horaires & tarifs Rennes Mont-St-Michel
Dol de Bretagne – Mont St Michel : 8€ Rennes – Mont Saint Michel : 15€ Tarif spécial pour les détenteurs d’une carte KorriGo d’octobre à avril : 15€ aller/retour Gratuit pour les moins de 12 ans (dans la limite de 5 enfants par adulte payant) Des tarifs en fonction
ROCK的まとめ
①ラメールプラールのスフレオムレツは土地の歴史が育んだ伝統食を体験する
②海水の混じる土地特有の地形が生み出したブランド肉を味わう
③なぜ名物と呼ばれるのか。その背景を学ぶからこそ面白い!
今回モンサンミッシェルで定番のレストランを2軒あげさせていただきました。
それにはある思いがあります。
それは「その土地でしか体験できないことを体験して欲しい」から。
海外という異邦の地で、その環境・歴史が育んだ文化を体験してみる。
それが旅の醍醐味の1つだと考えています。
ぜひ、ノルマンディ地方の名物をモンサンミッシェルという美しい世界遺産のそばで体験してみることをおススメします(^^)
ROCKでした。