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誰向け?:「自分の人生はどこに向かったら良いのか」そう一度でも考えたことがある人にぜひ読んでほしい
※この記事は2020年2月11日に更新しました
すてきな「旅」してますか?
世界51か国を巡ってきた私ROCKが、世界の魅力をあなたにお届けするブログ「ログROCK」
柏田哲雄さんの本は、ひとり旅の魅力である人との出会いを赤裸々に綴っている良書です。
旅に興味があるかたにおススメしたい本。
以前バックパッカー旅の魅力を書いた記事がありますが👇
[nlink url=”https://rock1105.com/backpackker-good-things-417″]今回のテーマでは、柏田さんの「旅の終わり 始まりの場所へ」を紹介してみたいと思います。
①この本を通して、生き方はこうじゃなければならない!という理屈なんて無いのだということ
②色んなモノを背負った人たちが、自分のやりたいことをしっかりと見つめ直しているさまを知ることが出来ます
③自分は何をして生きていきたいのか。その問いを見つけるための旅って良いなと思えます
もくじ
柏田哲雄さんの本との出会い
この本に出会った2013年。
私はずっと迷っていました。
当時新卒で入社した薬品商社で、厚い福利厚生や賃金、それに同じ会社に入社してきた後輩の子との社内恋愛。
他人から見たら何一つ問題の無い、絵にかいたような幸せな人生を送っていました。
私自身をのぞいて。
ずっと迷っていたのです。
こうして今の会社に定年まで勤めること。
こうして今の彼女と結婚をして家庭を築くこと。
ほんとうにその流れに乗ったままで良いのかどうか。
自分がほんとうに望んでいる人生を生き方を自分自身がわからなかったのです。
当時、社内でとても良くしてくださった先輩のKさんと
いつものように街へ遊びに行きました。
そこでたまたま入った書店で、Kさんが熱心に立ち読みをしていました。
「いまの自分にぴったりな本、ここにあんで!」
それがこの「旅の終わり 始まりの場所へ」と私の出会いでした。
[nlink url=”https://rock1105.com/introduce-myself-73″]「旅の終わり 始まりの場所へ」は著者のインド旅の自叙伝
この「旅の終わり 始まりの場所へ」は、著者「柏田哲雄」さんの自伝になります。
当時24歳の柏田さんが学生時代インドを旅しそこで出会ったバックパッカー(リュックを背負い低予算で旅をする個人旅行者)に
魅力を感じ写真家を目指して東京で日々奮闘する。
しかし、社会の現実に心がすり減ってしまい、当初抱いていた「理想」がなんだったのか。
それを見失ってしまうところからこの本は始まります。
一生懸命頑張るひとに起こり得る【理想】と【現実】の差。
前へ前へと進んでいるように見えて、実はそこから一歩も進んでいない。
そんな環境に焦りを募らせる。
周りの友人を見渡せば
みんな自分よりも地に足をつけて着実に成功していっているように見えてしかたがない。
どうしようもなくなった著者は、かつて自分の夢を見つけたインドへとふたたび旅に出ることにするのです。
次々に出会う最高にカッコいいバックパッカーたち
本書は柏田さんがインドの各都市を巡ったときに出会ったバックパッカー1人1人を深く紹介していく形式です。
その出てくるバックパッカーは誰もかれも自分の軸をしっかり持っている人たちばかり。
重たいリュックを背負って旅をしてきた彼らは著者との交流を通じてとてもカッコいい言葉を贈ります。
その中で私自身がとても感銘を受けたのが、著者がインドの首都デリーから北東にあるリシュケシュという町に向かったとき出会ったイスラエル人医師のバックパッカーからの言葉でした。
彼は医学部卒業後、イスラエルの病院で1年働いていたのですが他人のために一生懸命尽くしていくうちに、こころが疲れ切ってしまい、自分が何をしたいのかを見失ってしまいます。
いちど自分の心を見つめ直したいと思いインドに来た彼は、旅を続けていくことで今まで抱えていた仕事への責任や悩みから解放されていきます。
著者と出会ったときには既に彼の人生はそのこたえを手に入れていました。
もう一度、病院に戻って誰かの為に尽くすことを。
その時に発した言葉が
「人に嘘をつくのは簡単なのに、自分に嘘をつくのって、なんでこんなに難しいんだろうね?」
出典:「旅の終わり始まりの場所へ」
こうした登場するバックパッカー一人一人が著者に投げかける言葉の数々に読んでいる誰もが思わず「ハッと」します。
自分の人生・生き方をどうしたいのか。
その問いを見つける旅の魅力が伝わる書籍がこの「旅の終わり始まりの場所へ」だと感じます。
ロック的まとめ
①この本を通して、生き方はこうじゃなければならない!という理屈なんて無いのだということ
②色んなモノを背負った人たちが、自分のやりたいことをしっかりと見つめ直しているさまを知ることが出来る
③自分は何をして生きていきたいのか。その問いにたどりつくヒントがこの本にはあります
夢にむかって頑張ることはとても素敵です。
ですが、それと同時に夢を持つ苦しみも確かにあるのです。
そうした暗い部分も著者はこの本でさらけ出しながら進んでいく様は出版から5年経った今でも、勇気を貰うことが出来ます。
ぜひ一度、みなさんも読んで頂ければきっとこの本の良さを感じて頂けると思ってます。
作者の柏田さんには、いつかお会いしてお礼を伝えたいと思っているロックでした。